工場・・・。
以前、池袋にある中華屋さんに立ち寄った時のことだった。
「いらっしゃませ!」
「どうも」
「なににいたしましょう」
「・・そうね・・ええっと・・五目焼きそばください」
「はい。ゴム焼き一丁!」
「え!?ゴム焼きって・・」
ぼくは、その言葉の印象から様々な想像が沸いてしまった。ゴムを焼いたもの・・ゴムで出来たそば・・ゴムそのもの! そしてそのゴムを食べている自分の姿まで・・。
わぁ、大変な店に入ってしまった。そういわれてみればこの店の内装も怪しげだ。工場を思わせるような無機質な作り。とても中華屋さんとは思えない作り。そして、あの店員・・。
どことなく工場の工員を思わせる制服、そして、ベルトコンベアーに乗せられた商品を扱うような冷たさ・・。さまざまな想像が重なっていく。そして、テーブルに運ばれてきたのは・・。
「はい、ゴム焼きお待たせしました」
「ゴム焼き」と呼ばれる五目焼きそばだった。池袋の東口を出てメトロポリタンの先にこの工場はあるのだった。

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